サーブ 39 グリペン

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サーブ 39 グリペン

JAS Gripen a (cropped).jpg

サーブ 39(JAS 39、JASは「ヤース」と発音)は、スウェーデンサーブ社を中心として開発された戦闘機。愛称のグリペンスウェーデン語Gripen)はグリフォン(有翼獅子)の意味。メーカーでは『The smart fighter』というキャッチコピーを用いている[1]

概要

機体のサイズからの分類は軽戦闘機、用途からの分類はマルチロール機(多目的戦闘機)であり、スウェーデン語Jakt(戦闘)、Attack(攻撃)、Spaning(偵察)の略称に始まるJAS 39の機種番号通り、制空戦闘対地攻撃偵察などを過不足なくこなす。また、多目的機にありがちな機体の大型化・開発費上昇と相反して、スウェーデンの国防ニーズと予算の兼ね合いから航続距離ステルス性などの一部性能を妥協することにより、運用体系における高いコストパフォーマンスを実現している。

公式サイトではネットワーク中心の戦い多彩な作戦に対応する能力、低いライフサイクルコストをバランス良くまとめた機体であるとしている。

開発

スウェーデン独特の要求

雪に覆われた滑走路で運用されるグリペン(チェコ空軍機)
離陸するグリペン

冷戦期のスウェーデンノルディックバランスに則った軍事的中立政策路線により、国防は独力での専守防衛が前提であった。このため戦闘機は地理的に近接しているソ連軍などの仮想敵からの先制攻撃への高い抗堪性[2]が必要とされた。最終的な要求としては、国内各地の山をえぐり貫いて作ったシェルターへ分散配備し、期の作戦にも対応できるよう、に覆われた長さ800 m、幅17 mの高速道路の直線区間に離着陸できることが求められた[3]。このため短距離で離着陸(STOL)できる能力と狭いシェルターや高速道路脇の臨時作業場などの充分な設備のない場所での整備、そこから短時間で再出撃を実現する高い整備性が最重要とされた。一方で、同世代を上回る格闘戦能力、長大な航続距離、当時主流だったステルス性の考慮などは予算の兼ね合いで妥協、ネットワーク中心の戦いへの対応は後のアップデートにより実現させることになった。

開発に合わせ1980年代前半から「基地90(sv:Bas 90)」と称する飛行場の分散計画が推進され、一部の新規高速道路は代替滑走路を前提として建設された。これらの道路は長さ800 m・幅17 mの直線区間を必ず有しており、直線区間には給油所駐機場となるスペースが併せて整備された。この種の短距離滑走路は国際的活動に対応するため離着陸訓練にも利用されていたが、このような運用思想が価格を押し上げる要因となってきたことから、2004年に高速道路の使用を廃止している[4]

経緯

サーブ 37 ビゲンの後継として1980年から開発を開始し、1981年機体初期提案がまとまった。政府は翌1982年に提案を承認し、試作機5機と量産型30機の開発契約を締結した。

試作初号機は1988年12月9日に初飛行を行った。試作初号機は1989年2月3日の試験飛行中にフライ・バイ・ワイヤを制御するプログラムの欠陥によりPIO (Pilot Induced Oscillation,パイロットに起因する振動) を起こして着陸に失敗し、大破した。その穴埋めとして、冷戦終結後の1992年に初飛行したJAS 39A量産初号機を試験に使用することとなったため、さらに1993年に初飛行した量産2号機が実質量産初号機となったが、この機体も試作初号機と同一原因により8月8日に墜落した。制御プログラムの修正のために生産計画は大幅に遅れ、1995年予定の最初の飛行隊の発足は1年遅れの1996年となった。なお複座型のJAS 39Bは1996年に初飛行を行った。

最新型はアビオニクスなどを改良したマルチロール戦闘機「グリペンE」として製品化され、スウェーデン空軍の他に、ブラジル空軍が発注しており、2016年5月にロールアウトした[5]

特徴

機体

グリペンはビゲン同様のカナード(先尾翼)とデルタ翼の組み合わせであるクロースカップルドデルタ形式としているが、揚力カナードであるビゲンと異なり、ビゲン以降のクロースカップルドデルタ形式の機体と同様の揚力を発生しない制御カナードで、カナード全体が昇降舵のように可動するオールフライング方式となっている。着陸時には最大前傾によりエアブレーキとして働く。

機体の構成素材はアルミ 59 %、CFRP 20 %、チタン 8 %、材 8 %、その他 5%となっている。CFRPは主にカナード、主翼、尾翼に使用している。その他素材の主なものとしては、レーダーカバーのGFRP、尾翼先端のAFRPキャノピーアクリル樹脂がある。バードストライク対策としてキャノピーは厚さ9 mm、前方のウィンドシールドは厚さ26.5 mmで、重さ1kgの鳥が時速1,000 kmで衝突する衝撃に耐えられる。キャノピーは左側にヒンジを有する横開きが採用された。

操縦系統は3重デジタル・フライ・バイ・ワイヤとアナログ1系統の計4系統。操縦データは32bitMPU 68040が処理し、テキサス・インスツルメンツDSP TMS320C30が入出力とバックアップを行う[11]

運動性を高める為にピッチ方向の静安定性を弱めた空力設計の機体を、飛行制御装置 (FCS) により制御して安定飛行を可能とするCCVとなっている。FCSの操縦への介入度合いは荷重制限(G)と運動制限(迎え角と横転率)から6段階のパフォーマンスグループ(PG)に分かれている。A(荷重制限無し、運動制限無し。軽戦闘)。B(荷重制限無し、運動制限緩和。重戦闘)。C(荷重制限無し、運動制限有り。軽攻撃)。D(荷重制限有り、運動制限有り。通常)。E(荷重制限やや強い、運動制限有り。重攻撃)。F(荷重制限最大、運動制限最大。戦闘損傷など)。飛行中に任務と荷重の変化に応じてパフォーマンスグループを自動的に切り替えて常に安全で最高の性能を発揮出来るようにしている。一方でFCSによる制御を前提とした機体であるため、試作機においてソフトウエアのバグによる複数回の事故を起こしている。

前任機のビゲン同様、有事には高速道路の直線部分を滑走路として使用する前提として設計された。逆噴射装置を持つビゲンに対し、それを持たない本機は、短距離離着陸能力では多少劣っている。しかしながら最大離陸重量20,450 kgのビゲンは、滑走路として使用する高速道路に補強が必要で、実際に運用できる区間は全国に44ヶ所用意された強化部分に限られていた。一方、A/B型で最大離陸重量12,500 kgと、満載の中型トラックと大差ない軽量なグリペンでは強化工事は不要となり、結果として滑走路として利用できる高速道路区間は増加した。またビゲンでは重量対策として後部降着装置を両側とも直列2輪としていたが、本機は軽量化に伴い1輪となり、これも重量の軽減に貢献している。また、ビゲンの後部降着装置は翼下格納だったが、本機は胴体引き込み式に変更されたことで翼部の重量が減少している。

コックピット

コックピット内艤装にはHOTAS概念を採用している。操縦桿は左右に7度ずつ、手前に9度、奥に13度可動し、一般的な操縦で使う「通常レベル」と精密な火器操作を行う「低レベル」の2種類の感度に切り替えられる。また、内蔵するトルクモーターによりパイロットがシステム上出来ない操作を行うことのないように制限する。スロットルレバーには14の機能操作を集約しており、グリップ部のポインティング・スティック多機能ディスプレイ(MFD)に表示されるカーソルを操作する。

ヒューズ社とエリクソン社共同開発の250×280 mm回析型HUD(D-HUD)、及び、A/B型では127×152 mmモノクロ・ブラウン管のEP-17Mk.1/2、C/D型では158×211 mmカラー液晶ディスプレイ(LCD)のEP-17Mk.3/4を搭載する。HUD下のメインモード選択・機体状態表示装置のボタンを押すだけで戦闘攻撃偵察の各任務に適した飛行モードを選択できる。

パイロットの加速度耐性を向上させる為に射出座席は27度後ろに傾けて取り付けられ、搭載されたマーチンベイカー社製Mk.10L Sタイプ(S10LS)射出座席はロケットモーターにより射出後0.19秒の間に18 - 20Gで加速。点火から0.25秒後にはキャノピーを破壊して外に飛び出し、2秒後には機体から約70 m離れる高度0、速度0からの脱出能力を発揮する。複座のB/D型では前席射出時の燃焼炎や破片への対処のために前後席の間のキャノピー枠からエアバッグを展張する。

エンジン

A/B型およびC/D型のエンジンは、米海軍F/A-18(レガシーホーネット)等が搭載するアメリカ製ゼネラル・エレクトリック F404-GE-400 ターボファンエンジンを、スウェーデン企業であるボルボ・エアロ(2012年から英国のGKN傘下)が改良したRM12を1基搭載している。双発機向けのエンジンを単発で運用するために、吸気流量を約10 %、排気流量を約15%増大することで推力を1万6,000ポンドから1万8,000ポンドに増強した。また単発機の弱点となりやすい生残性を極限まで高めるために、制御システムは機械油圧式と電子式を併用して、冗長性を50 %から90 %に向上した。整備性の向上のため、全13箇所中12箇所には機体に搭載したまま使用可能な内視鏡の覗き窓を追加し、個別交換可能な7つのモジュールでエンジン本体を構成している。また、内蔵する20個のセンサーで取得したデータを、飛行5回ごとに自動でダウンロードして整備や改良などに使用する。

C/D型から、米国国防総省が技術提供を許可しなかったためにボルボ社がGE社の協力のもとで自主開発した全自動デジタルエンジン制御(FADEC)を搭載した[12]。また、フレームホルダーを空冷式に換装して寿命を約3倍にしたり、エンジン排気温度を下げてノズルからの赤外線放射の抑制を図ったりしている。

E/F型からは、F404シリーズの発展型でF/A-18E/F(スーパーホーネット)が搭載するゼネラル・エレクトリック F414を、同じくグリペン向けに改良したF414-GE-39Eエンジンを搭載する。この改修によりミリタリー推力の20 %増大を達成し、アフターバーナーに頼らないマッハ1.1での超音速巡航が可能となった[13]

電子機器

当初からネットワーク中心の戦いが念頭に置かれていたが、コスト増を防ぐためにアップデートでの対応とした。このためアビオニクスの拡張性が高く、導入国は自国のニーズに合わせた製品を導入することが多い。

中央情報処理装置はエリクソン社が汎用コンピューターを航空機用にしたSDS-80 D80Eを搭載する。CPUはパスカルD80(駆動周波数266 MHz)3基、HDDは160 MB(320MBまで拡張可能)、メモリーは64MB、PROMは32MB、毎秒通信速度1MBのMIL-STD 1553B英語版データバス3基で接続している。C/D型からは中央情報処理装置をMACS D96に換装した。これはPowerPCプロセッサ(駆動周波数266MHz)を使い、データバスを5基に増加することで処理速度を約10倍に向上している。

プログラムは初期は「Ada83」、2002年以降は「Ada95」で記述されており、プログラムサイズはグリペンNGで300万行以上になっている。交信記録や飛行データの記録はA/B型でのHi8アナログビデオレコーダーからC/D型で「DiRECT」デジタル記録方式によるマルチメディアカードに更新された。データは飛行中でもデータリンクによりTCP/IP形式で地上に送信され、万が一墜落したとしても墜落直前まで地上で受信、記録出来る。マルチメディアカードは埃や水に対し耐性があるものの墜落時の衝撃には耐えられない。C/D型からユーロファイター タイフーンで採用しているヘルメット搭載表示器(HMD)「ストライカー」の発展型「コブラ」に対応している。「コブラ」は「ストライカー」より軽量化されており、両眼に視野40度の表示領域を映し、対地、対空兵装の照準や速度、高度など飛行諸元を表示する。ヘルメットの凹凸には頭部の位置を感知する為の磁気センサが内蔵されている。2007年より南アフリカ空軍で運用が開始され、同年スウェーデン空軍でも発注された。

ブラジル空軍はブラジルのAEL SISTEMAS(AEL)社(イスラエルのエルビット・システムズ社の子会社)のタルゴ HMDを採用し、スウェーデン防衛素材管理局(FMV)もE型用として同様に発注、2022〜2026年に配備運用される予定[14]

レーダーは、エリクソン社が開発したPS-05/Aを搭載する。探知距離はスウェーデン空軍発表でF/A-18C/D搭載のAN/APG-65よりは短いものの、ミラージュ2000RDY英語版より20%、F-16のAN/APG-68より40%長い。空対空で8モード、空対地で7モードあり、空対空では毎秒60度の走査が可能となっている。C/D型からは信号処理装置をASIC社がパスカルで組んだD80からマーキュリーコンピューター社のPowerPCを使ったレース(RACE)に変更したMk.3となりデータの処理速度が向上、Mk.4は探知距離を約30%向上し合成開口(SAR)モードが追加された。また、フロントエンドのアクティブ・フェーズドアレイ・アンテナ(AESAアンテナ)への変更も志向された。まず2008年、タレス社のRBE2-AAラファール搭載のレーダー)のアンテナをPS-05に統合したモデルがグリペンDemoに搭載されたが性能に満足できず[15]、またラファールとグリペンが輸出市場で競合していることから、これは量産に移行しなかった。その後、SELEXガリレオ・アヴィオニカ社のブルーヴィクセン・レーダーのAESA試作機の成果を反映したPS-05 AESA(後にES-05「レイブン」と改称)が開発された[16]。約1,000個の窒化ガリウム(GaN)送受信素子で構成され、同社が開発したCAPTOR-E(ユーロファイター タイフーン搭載のレーダー)同様アンテナ部の間にあるスワッシュプレートが機械的に可動することで、上下左右約100度という非常に広い視野を有している[17]

E/F型からは、内装式のSELEXガリレオ・アヴィオニカ社(フィンメッカーニカ・グループの企業。現在は社名をレオナルド S.p.Aに変更したフィンメッカーニカによりスカイワード-Gが販売されている)のスカイワード-GIRSTが搭載される。スカイワード-Gはユーロファイター タイフーンが装備するPIRATE(赤外線捜索追跡装置)やSELEX製の陸上および船舶用IRSTを参考に開発されたもので機首のコックピット前方にやや右側にオフセットされる形で装備される。左右に160 °上下に 60 °の視野をもっており、200目標の追跡が可能である[18][19]。スカイワード-Gは2014年3月31日、グリペンEデモンストレーターに載され試験が実施された[20][21]

電子戦装備はエリクソン・サーブ社製EWS-39で4基のWing Tip Unit (WTU) と1基の電子戦管制装置(EWC)で構成される[22]。Wing Tip Unitはレーダー警報受信機(RWR)を含む。レーダー警報受信機は初期の広域帯受信型のAR830から、1999年以降より広い帯域に素早く対応出来る狭域帯受信アンテナを追加したBOW-21に変更された。BOW-21は対象周波数帯域2〜20GHzのデジタルRWRで、リアルタイムでレーダパルス列分離を行いデータベースから発信源を特定する機能を持つ。RWRコンピューターは民生用パーツを使い、またリアルタイムオペレーティングシステムも民生にも使用されるVxWorksを使っている。また、WTUはECM機能も持っている。EWCUはECM機能を持たないがデータバスを介してチャフ/フレアの射出を制御する。オプションでデジタル周波数記憶機能、妨害波発振器、反復妨害波発振器、出力ステージモジュールを追加出来る。 EWCUの制御する対抗手段としては、BOL(マルチミサイルランチャー(MML)後端に内蔵しチャフ/フレアを160発搭載)。BOP/B(BOY402。主翼下面の外舷側パイロン後端に内蔵した直径55 mmのチューブ6本にチャフ/フレアを12 - 18発や曳航式デコイBO2Dを搭載)。BOP/C (BOY403。右舷胴体後部の主翼と繋がる張り出し部に3基、下面に1基内蔵しチャフ/フレアを各20〜40発収納)がある。 セルシウス・テック社製曳航式デコイBO2Dは重量は2 kg以下で約100 m伸縮するワイヤーにより超音速飛行時も曳航可能となっている。EWS39と双方向通信を行い射出後も発振モードを変更できる。BO2Dは1997年3月に開発を完了しており、E/F型からSELEX-ES製の新型デコイ(Brite Cloud expendable active decoy)を装備する。

整備性

維持・運用経費の削減にも注力された結果、先代のビゲンと比較によると、空軍の整備拠点に搬送しての整備を1段階減らしている。平均故障間隔(MTBF)約7.6時間、平均復旧時間(MTTR)約2.5時間となり、48時間の作戦行動における稼働時間が約38時間と約54.5%運用効率が向上している。従来の第4世代戦闘機と比べると、平均故障間隔(MTBF)で30 - 50 %優れ、飛行時間あたりの必要整備人員が半分から三分の一、作戦運用効率は25 - 30 %高くなっている[3]

整備機材一式はコンパクトに纏められ、整備機材、兵装、整備要員を近距離では大型トラック3台、遠距離ではC-130輸送機に搭載可能となっている[3]

空対空装備は10分以内、空対地装備は20分以内でエンジン稼動状態のままでの再装備と給油が可能となっている。エンジン交換も小型のホイストと台車があれば3人程度で1時間以内にできる[3]

搭載された自己診断装置『Health and Usage Monitoring Systems (HUMS)』を用いることで、検査の省力化が図られている[3]

1機の整備要員は正規の技術士官または整備兵1名をリーダーに召集兵5名からなる小チームにより、エンジンの完全なオーバーホールや制御プログラムの書き換えなど専門性が非常に高い作業を除きほぼ全ての整備が可能。また臨時召集された者でも機械整備の経験者ならば短時間で理解できる設計とするなど、緊急時の整備性に重点が置かれている[3]

各型

JAS 39A
単座型。スウェーデン空軍名称はAdam。
バウロス1、バウロス2/バッチ1。バウロス2/バッチ2の3種類ある。サーブ社内名称ではバウロス1はMk.1グリペン、バウロス2/バッチ1とバウロス2/バッチ2はMk.2グリペンと呼称されている。
JAS 39B
複座型。機銃なし。スウェーデン空軍名称はBertil。
胴体が65.5 cm延長されている。後部座席の設置のために胴体の2番燃料タンクを外し燃料容量が3,000 Lから2,850 Lと約5 %減っている。前脚と主脚ホイールベースも70 cm延長され、5.9 mになった。
JAS 39C
単座型。A型の電子装置を改良したもの。
スウェーデン空軍名称はCaesar。バウロス2/バッチ3、バウロス3の2種類ある。サーブ社内名称ではバウロス2/バッチ3がMk.3グリペン、バウロス3がMk.4グリペンと呼称されている。
2002年2月にスウェーデンは中立政策を放棄し、軍もテロ対策及びヨーロッパでの戦争に対して積極的な役割を果たすという新ドクトリンを打ち出している。これに伴い、国外運用およびNATO軍との連携を考慮、プローブアンドドローグ方式空中給油装置を追加装備している。
空中給油装置は左舷空気取り入れ口のカナード翼取り付け基部にあり、英国フライトリフュエリング社製の望遠鏡式に伸びるブームによる引き込み式となっている。
GPS端末の装備も行われた。
バウロス2/バッチ3では機体構造が変更されている。APUはハミルトン・サンドストランド社製のT-62T-46LC-1に変更している。
データバスを5本に拡張し、コックピット表示装置がアクティブマトリクス式カラー液晶EP-17 Mk.3に変更され、計器表示が英語に変更され、暗視スコープに対応し、機上酸素発生装置を搭載し、パイロンチャフ/フレア射出器を装備し、コミュニケーション&データリンク39(CDL 39)を装備し、ローデ&シュヴァルツ シリーズ600 UHF/VHF無線機を搭載し、NATO互換の敵味方識別装置(IFF)に変更し、多気候に対応した。
バウロス3ではコックピット表示装置をEP-17Mk.4、飛行記録装置をMMCMPEG-2で動画記録するDiRECTに変更した。新機上航法装置(NINS)と新計器着陸装置(NILS)を搭載し、電子戦装置をEWS39に変更され、NATO互換パイロンに変更され、対応兵装が増加し、機内環境電子制御装置(GECU)が搭載され、降着装置が強化され、最大離陸重量が1万4,000 kgに増加された。
降着装置は英国プレシジョン・ハイドロリックス社(APPH)製で前脚、主脚の両方にブレーキが付いている。今回は素材と部品分割が変えられブレーキが強化されている。
MS20改修では、ミーティア、GBU-39小口径爆弾(SDB)、SPK39モジュラー偵察ポッドの運用能力が付加され、CBRN防護システムと地上衝突回避装置(GCAS)が追加されている[23]
JAS 39D
複座型。C型同等の改良を、B型に施したもの。
スウェーデン空軍名称はDavid。A型とB型の違いと同様に、D型もC型と比べて全長が65.5 cm長く、空虚重量が約300 kg増加している。
グリペンDemo
グリペンNGの先行試験機。複座型をベースに2008年4月23日にロールアウト[24]、同5月27日に初飛行した[25]エンジンRM12からF414G(アフターバーナー推力22,000 lbf(98 kN))になり、空対空形態でM1.2の超音速巡航を達成した[26]レーダーをPS-05/AからSELEXガリレオ・アヴィオニカのES-05レイブンAESAにレーダー換装。エリクソン社製機上多機能自衛アビオニクス(MIDAS)がレーダーと組み合わされている。さらに主脚を再設計し、格納位置を胴体部分から主翼付け根部分に移動させる事でエアフレームを流用したまま燃料搭載量が40%(2,400 lbs (1,000 kg))増加し空対空形態での戦闘行動半径が1,300 km(30分間の戦闘を含む)になった。ノーズギアも2輪から大型単輪に変わり、滑走路に設置する非常用停止ケーブルが使えるようになった。また、主脚の格納方式の変更に伴い、胴体下のハードポイント数が胴体中央1個から胴体左右2個に増加し兵装搭載量が13 %増加。最大離陸重量が18 %増加して16,500 kgになった。主翼 – 胴体フレームは主翼途中の内側パイロンまで延長され、そこで外翼と繋がるようになった。胴体の膨らみも僅かに変更され燃料タンク容量を少し増やしている。これらの機体再設計で搭載荷重が増えたにもかかわらず、空虚重量を減らすことに成功した。
JAS39E/F(グリペンNG)
グリペンNGのコックピット
グリペンDemoの改修を基にさらなる改修を施した発展型。機体性能を落とさず軽量化を果たしたグリペンDemoの成果を踏まえ、当初のコンセプトからは離れて機体を大型化した(従来の複座型クラスの機体を単座型として運用)。これにより最大離陸重量は16,000 kg超と、ほぼ初期型F-16相当の規模にまで拡張されている[27]。C/D型からの最大の変更点はF404の後継にあたるF414-GE-39EF/A-18E/Fに採用されているF414系でDemoに搭載したF414Gの改良型[28]、)へのエンジン換装で、アフターバーナー不使用の超音速巡航(スーパークルーズ)能力を獲得、SELEXガリレオ・アヴィオニカAESAレーダーES-05レイブンの搭載、スカイワード-GIRSTなど装備している。コンピュータアビオニクスHMDコブラの採用、大型液晶ディスプレイを採用したグラスコックピットによるセンサーフュージョン機能、衛星通信能力・改良型データリンク、デュアルデータリンク、ビデオリンク、改良型電子戦機器、次世代型データ処理、高度なデータ通信、ネットワークセントリック戦術機能などの導入があげられる。
一般的にステルス化には不利とされるエンテ型戦闘機でありながら、改修によってC/D型に比べE/F型はレーダー反射断面積(RCS)を大きく低減させている。既存機のE型への改修と新造機の導入が決定した[29]。スウェーデン政府は2013年1月にE型60機の購入を決定、2018年から軍に引き渡される予定。E型初号機の初飛行は2015年に予定されている。本国のスウェーデン軍は複座型のF型を採用を見送ったため、現時点でF型の採用はブラジル軍のみとなっている。2016年5月18日、E型のロールアウト式典が行われた。
シーグリペン(グリペン マリタイム)[30]
グリペンNGの艦載型。インド向けに計画されたもので、選定された場合開発が行われる予定であった。インドでは選定はされなかったが、ブラジルミラージュ2000の後継機として選定されたことにより、同国が運用する空母サン・パウロ」に搭載しているAF-1の後継として開発される可能性が浮上している。計画はスウェーデンと英国が共同で行い、艦載機としての改造部分については英国のGKNエアロスペース社と契約されている。
ベース機の特徴である多彩な武装とメンテナンスコストの低さを重視しつつ、離着艦に対応した着陸装置の強化、アレスティング・フックの取り付け、カタパルト射出用アタッチメントの取り付け、腐食対策が予定されている。
2017年現在は『グリペン マリタイム(Gripen maritime)』という名称で大まかなプランと運用中のCG画像が公開されている[31]
グリペン UCAV
D型をUCAV(無人戦闘攻撃機)化する計画。スウェーデン空軍で行なわれている[32]
グリペン EW
F型をベースにした電子戦機
P306/P305
2008年6月26日に発表された発展型案。垂直尾翼を双翼、胴体下面中央と両主翼付け根にウェポンベイを設置し、ステルス性超音速巡航能力を向上しながらも、翼幅約12m、全長17-18mと大型化する。エンジンを双発にしたP306と単発のP305がある。
韓国KFXとして提案された。

輸出

運用国。青が現在の運用国、緑が発注中の国を表している

前任のビゲンの輸出がゼロだった結果を反省し、イギリスBAEシステムズと提携して輸出にも積極的である。

同世代機に比べ格闘戦能力や航続距離は劣るものの、機体価格はF-35Aの約半分[33]多目的戦闘機ながら小型軽量、整備性が良好で維持整備に関わるコストも低いという特徴を生かし、主にブラジルや南アフリカ共和国のような中進国・発展途上国や、開発国のスウェーデン自身も含めた経済規模の小さい先進国・準先進国、雪の影響を受けやすい東欧を中心に次期主力戦闘機候補として売り込みを行っている。主な取引先は、以下の通り。

 南アフリカ共和国

南アフリカ空軍が運用しているチーターC/Dの代替の先進軽量戦闘機(ALFA)として、28機の購入を1998年11月18日に決定した。他の候補機はダッソー社 ミラージュ2000デネル社とドイツ、ダイムラー・クライスラー・エアロスペース(DASA) 社(現エアバス・グループ)共同開発のAT-2000。C型19機、D型9機で109億ランド(19.2億ドル相当)で契約したが後に見直されC型が2機減った[12]2006年9月よりD型の引渡しが開始され、2010年2月よりC型の引渡しが開始された。最初は高等練習機としての候補機だった。現地企業であるデネル社がNATO互換パイロンと主脚収納部を含む中央胴体、グリンテック社が通信装置をサーブに納入している。

 ハンガリー

ハンガリー空軍で運用しているMiG-29A/UBの代替として14機のリースを2001年9月10日に決定した。リース料金は10年間で1600億フォリント(5.6億ドル相当)だったがNATOとの共同作戦能力の追加により2400億フォリント(6.2億ドル相当)に増加した[12]。2002年8月の大洪水により導入は一時棚上げされたが年間飛行時間を4000時間減の16800時間とする事で2003年2月3日に合意。スウェーデン空軍のA/B型をC/D型相当のEBSHu仕様に改修したC型12機、D型2機を2006年3月から2007年12月の間に配備した。現地企業であるダニュヴィアン社がテイルコーン140個をサーブに納入した。

 チェコ

チェコ空軍のグリペン
チェコ空軍向けに一度24機の購入を決めたものの(購入料金500億コルナ(13.5億ドル相当)を15年払い、150%のオフセット条項を含む[12])、2002年ヨーロッパで発生した大洪水により被害を受けた首都復興に予算が充てられ一旦取り消しとなった。評価は続けられ、その後の再考の結果、2004年6月14日にリースではあるが再び14機(C型12機、D型2機)の採用を決定(リース料金196.5億コルナ(7.5億ドル相当)[12])。2005年5月から引き渡され2005年度中に同国空軍で運用中の全てのMiG-21MF/MFN/UMを代替、同年8月には全ての機体の納入が完了した。リース期限は2014年末に切れるため、スウェーデン政府はリースから買い取りへのオプションを提案していた。その後スウェーデン政府とチェコ政府がリース契約を再締結し、2027年まで12機のC/D型がチェコ空軍で運用する事になった事が2014年5月16日にプレスリリースされ公式サイトで公表された。
2015年12月22日には1.2億クローネで無誘導爆弾による対地攻撃時の精度を改善する改修を受けることを発表した[34]

タイ王国の旗 タイ

タイ王国空軍F-5の代替として、12機(C型8機、D型4機)の購入を閣議決定している。第1ロットの6機は2011年2月に配備された[35]。価格は第1ロット6機が整備部品や訓練費用込みで190億バーツ(約610億円)、第2ロット6機が154億バーツ(約495億円)となっている[36]。2011年2月22日、タイ南部スラートターニー空軍基地に第1ロット6機が配備された[37]。なおグリペンと共にサーブ 340 AEW&C英語版を2機購入し、戦闘機だけではなくデータリンクも含めた防空システム一式と空対艦ミサイルRBS15Fも導入している。C型はB.kh.19、D型はB.Kh.20Kと呼称されている。

イギリスの旗 イギリス

機体の輸出ではないが、王立テストパイロット学校(ETPS)が、高速ジェット練習機課程にてスウェーデン空軍とともにシミュレータを用いた訓練を行い、さらにサーブ社において同機の複座型に搭乗しての教育を行っている[38]。2009年までに90名以上の生徒がグリペンに搭乗した。

スイスの旗 スイス

スイス空軍が運用しているF-5E/Fの代替として、E型を22機導入することを発表した[39]。しかし2014年5月18日に行われた国民投票により導入のための国債発行が否決されてしまい[40]、導入するかどうかは現時点では不明。

ブラジルの旗 ブラジル

ブラジル空軍は、現有機の代替としてグリペンE/F型 36機(E型28機、F型8機)の購入を決定した。契約金額は約45億ドル[41]。納入は2019年から2024年の契約で[42]、それまでスウェーデン空軍の余剰機12機をリースする予定[43]。サンベルナルド・ド・カンポ市に製造工場を建設し機体部品の約80%を現地で生産する[44]。その為に2015年から2021年の間にブラジルのパートナー企業の専門家が2週間から2年の範囲でスウェーデン国内にて技術研修を受ける。広域表示装置(WAD)とヘッドアップディスプレイ(HUD)は2015年2月25日にAEL SISTEMAS社が製造する契約を結んだ[45]。AEL SISTEMAS社はTargo HMDも製造している。

 ブルガリア

ブルガリア空軍が運用しているMiG-29/MiG-29UBの代替としてポルトガル空軍のF-16AM/BM、イタリア空軍のユーロファイター タイフーンなどの候補機の中からグリペンC/Dを選定した。当初はポルトガル空軍のF-16を採用する予定だったが2011年にサーブ社が中古F-16と同価格でグリペンC/Dを提供する事を提案していた。

仕様

JAS39 Gripen.svg

機体名 JAS-39
形式 A型 B型 C型 D型 E型 F型
乗員 1名 2名 1名 2名 1名 2名
全長 14.1 m 14.76 m 14.1 m 14.76 m 15.2 m 14.1 m
全幅 8.4 m 8.6 m
ホイールベース 5.2 m 5.9 m 5.2 m
全高 4.5 m
翼面積 30.0 m2
空虚重量 6,622 kg(13,000 lbs) 7,000 kg 6,800 kg 7,100 kg 7,100 kg(15,800 lbs)
離陸重量 12,500 kg 14,000 kg(31,000 lbs) 16,500 kg(36,700 lbs)
燃料 3,000 L(2,400 kg) 2,850 L(2,280 kg) 3,000 L 3,780 kg
兵装搭載量 5,300 kg 6,450 kg(14,330 lbs)
ハードポイント 8ヶ所 10ヶ所
対応重量

ステーション1(翼端左右各1箇所):110 kg
ステーション2(翼下外側左右各1箇所):600 kg
ステーション3(翼下内側左右各1箇所):1,300 kg
ステーション4(右舷インテーク下):250 kg
ステーション5(胴体下中央):1,100 kg

エンジン BFM社製RM12F404-GEベース)×1基 F414-GE-39E ×1基
最高速度 マッハ2.0(E型はマッハ1.2で超音速巡航可能)
ミリタリー出力 54 kN(12,100 lbs) 64.0 kN(14,400 lbs)
A/B出力 80.07 kN(18,100 lbs) 98 kN(22,000 lbs以上)
航続距離 約3,000 km(増槽有り 2,500 km(増槽無し)、4,070 km(増槽有り)
戦闘行動半径 800 km 1,300 km(30分間の戦闘を含む) 800 km
実用上昇限度 15,240 m
G-リミット +9G、-3G
離陸滑走距離 7×400 m
着陸滑走距離 7×500 m(制動傘無し)

基本装備

武装(グリペン・インターナショナル社が対応を謳っているものも含む)

チェコ空軍機から降ろされたBK-27
RBS 15FとRb99
ドイツ マウザー社(現ラインメタル社)製、携行弾数120発、発射速度毎分1,700発、重量100kg、
AIM-9L(Rb74):米国レイセオン社、フォード・エアロスペース英語版社、スペースシステムズ/ロラール社製、スウェーデン空軍使用。タイ、チェコ、ハンガリー空軍もグリペン導入時に購入した。
AIM-9X:米国レイセオン社製
IRIS-T(Rb98):ドイツ BGT社、スウェーデン SAAB社、イタリア アレニア社など6社共同開発。2009年11月からスウェーデン空軍が使用。Rb74の後継。
ASRAAM英国MBDA社製
パイソン4/5イスラエル
A・ダーター英語版南アフリカ デネル・エアロスペース・システムズ社製、V3E アジャイル・ダーター。ベクタードスラスト装備の高機動型。誘導は慣性航法と画像赤外線式。オフボアサイト能力を持つ。全長2.98 m、直径0.16 6m、翼スパン0.488 m、重量89 kg、最大射程20 km。
AIM-120 AMRAAM(Rb99):米国ヒューズ・エアクラフト社(現レイセオン社)製、スウェーデン空軍使用
ミーティア:共同開発、MBDA社製、スウェーデン空軍使用。
ダービー:イスラエル製、パイソン4の拡大型、
Rダーター:南アフリカデネル・エアロスペース・システムズ社製。V4。誘導はアクティブ・レーダー・ホーミング方式。ECCM性に優れ、ルックダウン・シュートダウン能力を持つ。全長3.62 m、直径0.16 m、翼スパン0.64 m、重量120 kg、最大射程63 km。
AGM-65 マーベリック(Rb75):米国レイセオン社製、1997年から対応しスウェーデン空軍がG型を使用し後にG2型に変更された。ハンガリー空軍もG型を導入。
ブリムストーン空対地ミサイル:英国MBDA製。グリペンでは3連装ランチャーを使用。
Spear対地ミサイル:英国MBDA製。F-35のウェポンベイに複数搭載可能な小型巡航ミサイル。動力はターボジェット。折畳み主翼。飛行速度は高亜音速。全長:約2 m。射程:約100 km。マルチモードシーカと多目的弾頭、INS/GPSによる中間誘導に加え、データリンクによる逐次アップデートも可能。グリペンでは4連装ランチャーを使用。
DWS 39スウェーデン語版(BK90)滑空型スタンドオフディスペンサードイツMBB社(現EADS)製、スウェーデン空軍使用。最大射程約10 km。全長3.5 mの箱型の弾体にフィンを4枚装備。弾体両舷に12個ずつの穴がありそこに最大3個の子爆弾が収納されている。子爆弾は重量4.0 kgで対軟目標用のMJ1と重量18 kgで対装甲用のMJ2があり、散布範囲は低空侵入の場合で幅250 m、長さ300 - 400 mに渡る。
タウラス英語版空対地巡航ミサイル:ドイツ トーラス・システムズ社製、P8300-15ターボファン・エンジンを搭載し、マッハ0.8 - 0.95の速度で地上30 - 40 mを飛行。射程距離は350 km以上。誘導方式はGPS、INS及びTRNの複合方式で高解像度の赤外線カメラも搭載し周囲の地形と地図データを照合させ誘導する事も可能。弾頭は500 kgのタンデム式で遅延信管装備。ステルス性がある。
AGM-154 JSOW滑空誘導爆弾/空対地ミサイル:米国レイセオン社製。
AGM-158 JASSM英語版空対地ステルス巡航ミサイル:米国ロッキード・マーティン社製。INS・GPS+画像赤外線誘導。弾頭は約450 kg(1,000ポンド)のWDU-42/B。射程延長型のJASSM-ER(射程:約920 km)もある。全長:4.27 m。射程:約370 km以上。翼幅:3.05 m(展開時)。速度:M0.85。重量:1,020 kg。
RBS 15F空対艦ミサイル:スウェーデン SAAB社製。1997年から対応し、スウェーデン空軍が使用。2001年からMk.2、2004年からMk.3も使用。
GBU-10(2,000ポンド)/12(500ポンド9/16(1,000ポンド) ペイブウェイIIレーザー誘導爆弾:米国レイセオン社、ロッキード・マーティン社製、スウェーデン空軍がGBU-10/12を使用
GBU-49(500ポンド):GBU-12ペイブウェイIIにGPSキットを追加したもの。
GBU-22(500ポンド)/24(2,000ポンド) ペイブウェイIIIレーザー誘導爆弾:米国レイセオン社、ロッキード・マーティン社製
JDAM GBU-31(2,000ポンド)/32(1,000ポンド)/38(500ポンド)INS+GPS誘導爆弾:米国ボーイング
GBU-39 SDB 滑空式INS+GPS誘導爆弾:米国ボーイング社製。スウェーデン空軍は2016年から運用開始。この運用の為にリンク16にデータリンク出来るようになった。
GBU-53/B SDB II 滑空式INS+GPS誘導爆弾:マルチセンサーを搭載して精密誘導を可能にしている改良型。
リザードII/III:イスラエル エルビット・システムズ英語版社製。レーザー誘導爆弾改修キット。
スパイス英語版:イスラエル ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ社製。電子光学誘導爆弾改修キット。GPS誘導を併用した赤外線画像誘導式。Mk.83(1,000ポンド)、Mk.84(2,000ポンド)、Mk.80低抵抗爆弾などに装着する。
AN/AAQ-33 スナイパー照準ポッド:米国ロッキード・マーティン社製。
RECCELITE:イスラエル ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ社製、
AN/AAQ-28ライトニング照準ポッド英語版GIII/GIV:イスラエル ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ社製、スウェーデン空軍使用。ハンガリー、南アフリカ空軍も採用。
  • 偵察用装備
モジュラー偵察ポッドシステム「MRPS」(スウェーデン空軍名称:SPK39):サーブテック社、デンマーク・テルマ社など4社共同開発、2007年5月よりスウェーデン空軍が使用。赤外線ラインスキャンカメラ、フィルム式光学カメラ「オメラSKA24」、デジタルカメラ「CA270中高度光学センサー」、長距離斜め写真(LOROP)カメラ、共用データリンク、大容量記憶装置を搭載。コクピットとデータバスで繋がりMFDに映像表示可能。重量は730 kg。
ビコン18/72C:フランス ビンテン社製、南アフリカ空軍が採用。軽量化の為に機能を限定している。赤外線/光学カメラ、データリンクを介したリアルタイム送信、MFDへの表示など戦術偵察ポッドとしての機能は十分。映像、動画データはS-VHS形式で記録される。
デジタル統合偵察ポッドDJRP英語版フランス タレスUK社製、ユーロファイター タイフーンBAe ハリアー IIも採用。
  • その他
ADM-160 MALD英語版ミニチュア空中発射デコイ:米国レイセオン社。MALDはMiniature Air-Launched Decoyの略。試作型AMD-160Aはテレダイン・ライアン英語版社(現ノースロップ・グラマン社)が開発。レイセオン社製はAMD-160B(米空軍が採用)。電子妨害機能を搭載したADM-160C MALD-Jもある(米海軍が採用)。全長:2.31 m。幅:0.65 m。最高速度:時速900 km。後続距離:約450 km。滞空時間:約20分。
落下式燃料タンク(1,100 L)
AACMIポッド EHUD/FPR:戦闘訓練における飛行データの分析などに使われる記録装置。第二世代型はGPSを搭載している。
ECMポッド BOQ-X300:

登場作品

関連項目

参考文献

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  2. ^ 抗堪性 - コトバンク(更新日不明)2018年10月31日閲覧
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外部リンク